むし歯の原因「ミュータンス菌」てどんな菌?
皆さん、こんにちは。
阪和線「我孫子町駅」駅前の歯医者、うめやま歯科です。
むし歯を上手に防ぐには、まずは敵を知ることが大事。
そこで今日は、むし歯の原因菌についてのお話です。
むし歯にはいくつかの細菌が関わっていますが、その中でも大きな役割を果たしているむし歯菌の親分「ミュータンス菌(正式名称:ストレプトコッカス・ミュータンス)」について解説しましょう!
むし歯ができるしくみ
ミュータンス菌は、次のような流れでむし歯を作ります。
●糖を体内に取り込む
ミュータンス菌の大好物は「糖」です。お口の中の食べかすに含まれる糖分をせっせと取り込みます。
●ネバネバ物質で歯に定着
糖をたくさん取り込んだミュータンス菌は、ネバネバした「グルカン」という物質を出します。
これが歯垢(プラーク)となって歯に定着します。
●酸を出して歯を溶かす
歯垢の中で増殖したミュータンス菌は酸を作り出します。
この酸が歯のエナメル質を溶かして、いずれ歯に穴を開けてむし歯になります。
ミュータンス菌は親からうつる
ミュータンス菌は、生まれたての赤ちゃんのお口には存在しません。
ではどこからやって来るのかというと、親御さんから唾液を介して感染します。
歯のないお口にミュータンス菌は定着しないため、歯が生え始めたら要注意。
お箸やスプーンを共有しない、口同士のキスを避ける、噛んだものを与えないなどの注意で、赤ちゃんになるべくミュータンス菌を感染させないように気を付けましょう。
定期検診が大事な理由
ミュータンス菌をはじめとする「細菌の集合体」である歯垢は、歯に強力にくっついています。
そのため、洗口剤ぐらいでは流れませんし、歯ブラシでも残さず除去するのは難しいもの。
さらに、歯垢は時間が経つと硬い歯石に変わって、歯ブラシでも落とせなくなります。
歯科医院でのクリーニングはネバネバの歯垢やカチカチの歯石もきれいに除去できるため、定期的に受けることでむし歯をしっかり防ぐことができます。
またごく初期のむし歯であれば、フッ素塗布で再石灰化を促して治癒する効果も期待できます。
まとめ
ミュータンス菌について知ることで、なぜ甘いお菓子を食べ過ぎてはいけないのか、なぜ歯磨きや定期検診が大事なのかを理解しやすくなったと思います。
ミュータンス菌は、ほとんどの方のお口にいるもの。
細菌を0にすることはできませんので、性質を知って上手にむし歯を防いでいきましょう。
「我孫子町駅」駅前のうめやま歯科では予防に力を入れ、皆さまの歯をむし歯からしっかり守ります。お子さまのむし歯予防も、お気軽にご相談ください。
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